10月27日 降誕前第9主日礼拝
聖 書 ヨハネによる福音書 9:13 〜 34
説 教 「神をおそれ、そのみ心を行なう人」 小峰 擁 牧師
讃 美 歌 196 360 493
ことしも、いつのまにかもうすっかり秋になりました。秋の夕暮れもほんとうにつるべ落としということばのようにほんとうに早くなってまいりました。
そんなきょうこのごろ、「たえなるみちしるべの」というあの讃美歌の調べが、わたしたちのさびしい夕暮れにもどこからか聞こえて来そうになります。
「たえなるみちしるべの ひかりよ、 家路もさだかならぬ やみ夜に、
さびしくさすらう身を みちびきゆかせたまえ。
ゆくすえとおく見るを ねがわじ、 主よ、わがよわき足を まもりて、
ひとあし、またひとあし、 みちをばしめしたまえ。」
(1954年版『讃美歌』288番1,2節、『讃美歌21』460番1,2節参照)
きょうのみことばの中にも、イエスさまのみことばの光が照り輝いています(ヨハネによる福音書8章、9章)。
「わたしは世の光である。わたしに従う者は暗闇の中を歩かず、命の光を持つ。」
(ヨハネによる福音書8:12)
わたしたちはたとい暗闇の中を歩いていると思われるときでも、わたしたちの救い主イエスさまがいつもわたしたちとともにいてくださいます。世の光であるイエスさまがわたしたちの歩むそのひとあしひとあしの道を照らしてくださいます。
生まれつき目の不自由な人の目をイエスさまが開けてくださったこの救いの奇蹟の物語もまた、かつて霊的な暗闇の中をさすらっていたわたしたちの物語でもあるのではないでしょうか(ヨハネによる福音書9章)。
イエスさまのこの人へのおことばが忘れられません。
「本人が罪を犯したからでも、両親が罪を犯したからでもない。神の業がこの人に現れるためである。」(ヨハネ9:3)
このみことばに続くヨハネによる福音書9章のきょうのみことばの中で、特に注目させられるのは30節、31節のみことばかと思われます
「彼は答えて言った「あの方がどこから来られたか、あなたがたがご存じないとは、実に不思議です。あの方は、わたしの目を開けてくださったのに。神は罪人の言うことはお聞きにならないと、わたしたちは承知しています。しかし、神をあがめ、その御心を行う人の言うことは、お聞きになります。」(ヨハネ9:30,31)
この人はイエスさまの奇蹟によって目を開けていただき、その魂も救われました。どんどんイエスさまを信じる人になってゆきます。それと同時に、信ずる人へのこの世の迫害にも遭っているものと思われます(ヨハネ9:13以下)。そんな中で、この人はけなげにもたたかっています。世の小さな存在であったかもしれませんが、イエスさまの力がこの人に働いて、勝ち通しています。このことはわたしたちにとっても貴重な経験でありましょう。世に勝つ信仰のあかしがここにあります。神さまが愛し、守ってくださいます。
日本基督教団郡山教会
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