12月22日  クリスマス礼拝
聖  書  ルカによる福音書 2:1 〜 20
説  教  「主のご降誕」 小峰 擁 牧師
讃 美 歌  260 269 261  78  
 
冬至も過ぎ冬に咲く薔薇の花が恋しい頃ですが、クリスマスを前にしてなぜか玉木愛子さんの句がわたしたちの心のなかに思い出されてまいります。
菊枯れて なほ限りなきいのちあり
(玉木愛子『真夜の祈り』、玉木愛子集『 わがいのち わがうた ―絶望から感謝へ』)
神さまからいただいたこのいのちのさいわいを、主(しゅ)イエスさまの十字架のあがないの恵みを、復活のいのちのさいわいを、わたしたちも想い起されます。
イエスさまのお誕生を祝うクリスマス。このことを胸に秘めつつ神さまの聖名(みな)をほめたたえ、礼拝したいと思います。
さて、きょうのルカによる福音書の御言葉(みことば)には、救い主(すくいぬし) イエスさまのお誕生の喜びが満ち溢れています。野宿し、夜通し羊の群れの番をしていた羊飼いたちに、突然、天の父なる神さまの使いである天使がイエスさまのお誕生の喜びの音信(おとずれ)を告げ知らせるのです。
「恐れるな。わたしは、民全体に与えられる大きな喜びを告げる。今日ダビデの町で、あなたがたのために救い主がお生まれになった。この方こそ主メシアである。あなたがたは、布にくるまって飼い葉桶(かいばおけ)の中に寝ている乳飲み子を見つけるであろう。
これがあなたがたへのしるしである」(ルカ2:10-12)。
ユダヤの野にいた羊飼いたちはほんとうに突然天使の御告げ(みつげ)を聞くのでした。 これが救い主のお誕生のしるしだというのです。羊飼いたちは、驚くべきことに、この天使の御告げをまっすぐに信じたのでした。わたしたちと同じような暗い時代のさ中にあって、イエスさまはわたしたちの救い主としてこの世のただ中にお生まれになったのです。
「マリアは月が満ちて、初めての子を産み、布にくるんで飼い葉桶(かいばおけ)に寝かせた」(ルカ2:6,7)のでした。羊飼いたちにあらわれた天使は、彼ら羊飼いたちに、
「恐れるな。わたしは、民全体に与えられる大きな喜びを告げる」(ルカ2:10)
と、救い主イエス・キリストのお誕生のよい知らせ、福音(ふくいん)を告げ知らせています。
救い主イエスさまのお誕生はわたしたちの最高の喜び、さいわいです。
「今日ダビデの町で、あなたがたのために救い主がお生まれになった」(ルカ2:11)のです。これらすべては天の父なる神さまの御心(みこころ)、御旨(みむね)によるのです。
救い主イエスさまこそ、わたしたちの罪のゆるしの福音、希望と愛の源です。
ヨハネによる福音書第3章16節に、「神は、その独り子(ひとりご)をお与えになったほどに、世(よ)を愛された。独り子を信じる者が一人も滅びないで、永遠の命(えいえんのいのち)を得るためである」(ヨハネ3:16)と、あかしされているとおりです。
救い主イエス・キリストの光がこの暗い時代のただ中にあって世を照らし輝き出します。
日本基督教団郡山教会
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