6月30日  聖霊降臨節第7主日礼拝
聖  書  ヨハネによる福音書6:16-21
説  教  「わたしだ。恐れることはない」 小峰 擁 牧師
讃 美 歌   58 290 418
 
説教要旨
やはり、『讃美歌』の「こころみのよにあれど」を思いだします。
「こころみの世にあれど、 みちびきのひかりなる
主(しゅ)をあおぎ、 雨の夜(よ)も
たからかにほめうたわん。
まことなるみことばよ、 まよえるをひきかえし、
めぐみもて子よと呼び、 わがうちに住みたもう。
……
世のちからせまれども、 死に勝ちし主(しゅ)によれば、
やすらけきよろこびは  わがむねにみちあふる。」
(1954年版『讃美歌』358番1,2,4節,『讃美歌21』531番「主イェスこそわがのぞみ」)
元気がないときでも、そっと心の内で、あるいは人に聞かれないような小声でこの讃美歌を歌うときがあります。『讃美歌21』の歌詞「主イェスこそわがのぞみ……」もいいですが、『讃美歌』の「こころみのよにあれど」の歌詞もほんとうに捨てがたいと思っています。
さて、わたしたちは、きょうのヨハネによる福音書6章16節以下のみことばを読みますとき、これは主(しゅ)イエスさまの十二人の弟子たちだけではなく、いまを生きるわたしたちに向かって、いまイエスさまが語りかけてくださっているのだと思うのです。
イエスさまが湖の上を歩いて来られて、わたしたちに近づいて来られるのです。
わたしたちに近づいて来られるイエスさまをわたしたちもいま見るのであります。
わたしたちにも弟子たちと同じように大いなる恐れがいくつもあります。いまにも沈みそうです。それはいまにも沈んでしまいそうなわたしたちの人生のようであるのかもしれません。わたしたちの人生の船のいまの状態です。こうしたわたしたちに向かってイエスさまはいま語りかけておられます。
「わたしだ。恐れることはない」と。
わたしたちも知ります。主(しゅ)イエスさまだけは、どんなときでも、こんなわたしたちのことを愛してくださることを。
わたしたちのことをけっして見放されないお方であることを。
「わたしだ。恐れることはない」とは、なんとも力強いイエスさまのおことばであります。
詩編23編のあのみことばとまったく同じであります。
「死の陰の谷を行くときも  わたしは災いを恐れない。
あなたがわたしと共にいてくださる。」(詩編23:4)
天の父なる神さまが、わたしたちの救い主(すくいぬし)イエスさまが、たといわたしたちがどんなときであっても、いつもわたしたちと共にいてくださるのです。
良い人生のときばかりではありません。たとい大雨のときであっても、大きな嵐のときであっても、いつもイエスさまがわたしたちと共にいてくださるのです。感謝であります。
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